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2回に分けて「人生100年時代を生きる」を放送
NHKはよく介護、老後、孤独死などを取り上げて、国民に不安を煽っていますが、(事前準備を整えとけ!ということかもしれません)今週、土、日21時からは「人生100年時代を生きる」を2回に分けて放送しました。第1回目は「終の住処はどこに」そして、第2回は「命の終わりと向き合うとき」を放送しました。
シリーズ 人生100年時代を生きる
第1回 終(つい)の住処(すみか)はどこに
第1回 終(つい)の住処(すみか)はどこに
ゲストは阿川佐和子
現在65歳の阿川さんの母親は90代。認知症の症状もあるということ。介護は兄弟と分担しながら、施設の助けも借りながらやっているそうです。もし自分ひとりで介護をしなければならないとしたら、さぞかし大変だろうと想像していました。
現在の施設の問題点
第1回目は要介護の認定度が低い軽度の認知症の人は特別養護老人ホームに入れない。そのため、民間事業者が運営する「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」がその受け皿として導入された。しかし、軽度の認知症がある老人がサ高住に入居した場合、徘徊することもあり職員の対応が大変になっているなどの問題点を挙げていました。
終の棲家は施設
夫婦で子供がいても、今は「子供に迷惑はかけたくない」という気持ちが強い人が多く、今回も夫婦で施設へ入った80代の方たちが取り上げられていました。施設に入れば、介護士が常に回りにいて安心ですし、また若い男性介護士が巡回に来るのを楽しみにしている女性もいて、それが生きがいになったりするようです。
第2回 命の終わりと向き合うとき
自宅で最後を迎えたい人は多いが叶わない場合がある
自宅で最後を迎えたいと思う人もたくさんいます。第2回はどうやって死を迎えるか?にスポットを当てていました。100歳以上は2018年現在では7万人、2025年は13万人、2050年は53万人にも及ぶよう。
9割の人が延命医療は望んでいないが、実際は自宅で倒れた場合、救急車を呼ぶことが多く、その後病院で人工呼吸で命を取り留める場合も多いようです。
事前に本人の意思が確認ができていないため、胃ろう、人口透析を多くの人が受けることになるよう。
80歳以上で透析を受けている人が現在6万人、1980年代の300倍です。
80歳以上で人工呼吸器だけで命を繋ぐ人がたくさんいる
緊急で運ばれた老人に、医者は助けるために人口呼吸をつけるが、家族はいつ人工呼吸を外してよいか決断できない。そのため、人工呼吸で生き延びる老人が増える。一度人工呼吸をつけた場合、意識が戻ることはほとんどなく、延命医療が長期化します。
しかし、家族は人工呼吸で生かされている親、夫、妻を支えに生きている場合もあるようです。
まとめ
日頃から自分の夫、妻、兄弟、子供親などと自分の命の終わり方について、話合うことが大切だということでした。自分は人工透析などやってほしくはなかったのに、家族により、人工透析により何年も生かされてしまったということもあります。その間も医療費や税金などもかかります。
家族も人工呼吸器を外していいと医者に告げると、自分が命を奪ってしまったと感じてしまう人もいるかもしれません。
今回出演していた専門家の人によると、「今はもうそういう時代ではない。その人の性格を考えたとき、人生の終わり方は人工呼吸器によって生かされるので良かったのか?と考えれば答えも自ずと出るかもしれません」と語っていました。
私も人工呼吸器などつけて長生きしたくないのですが、周りにその意思を事前に伝えておかないといけないと思いました。
ただ自分の死に方について話すのはテーマが重すぎるので、いつ話合うかも難しいですね。生命保険の加入や切り替えの時などに話し合うのもいいかもしれません。